2023 今年も夏のヒマラヤへ
今年の夏もヒマラヤへ行ってきます!
今回はいつものルートに新しい調査箇所を二つ加えました。いずれも標高が5000mを超えています。おそらく、これまで植物調査がされていない区域だと思います。
出発は7月8日、帰国は8月2日です。一ヶ月近い旅ですが、新しい発見に期待がふくらみます。
この日程はこれまでの最長です。その理由は体力の衰えもあるのですが、新しい調査区域を二つ加えたことによります。それは10~11日目のNO.1~2の区域です。かなりハードな予定表ですが、実現は天候や体調に左右されます。このルートはガイドはもちろんポーターたちも経験が無いと思います。そのため今年は下調べで、峠越えは来年の課題と考えています。ヒマラヤにはまだまだ未知の世界が残されています。ひょっとすると峠越えには数年かかるかもしれません。
これまではゴズンバ氷河沿いの調査と撮影でしたが、今回は山沿いに二つの調査区域を加えました。その一つがNO.1の周辺です。このルートは吉田外司夫さんの著書「ヒマラヤ植物記」の中にも出て来ますが、彼はこの峠ではなく手前のレンジョパスを超えています。
NO.2は以前からこの峠を目指したいと思っていました。植生にも興味がありますが、ここからはチョオユー8201mを展望でき、見事な景観が広がっているでしょう。
二つの地域は標高5200mを超えているので新たなクッション植物やセーター植物の発見があるかもしれません。牧野富太郎が聞けば私も行きたいと言ったと思います。